文字サイズが選べます

父ブッシュ元大統領の逝去を悼む

ブッシュ元大統領は、私にとって見えない糸でつながった存在だった。
1989年から1991年にかけて北京の在中国日本大使館に一等書記官として勤務した際、シャオさんという運転手さんにお世話になったが、そのシャオさんは、実は、ブッシュさんが在中国アメリカ大使をしていた時に、大使の運転手として勤務していたという。偶然の話だし、ブッシュさんは当然私のことなど知る由もないが、私としては、ついブッシュさんに親しみを強く感じている。
ちなみにシャオさんは、そのずっと前には、ラスト・エンペラー(溥儀さん)の運転手もしていたらしい。

アメリカの民主主義、資本主義はどこへ行く?

トランプ大統領にとっては事実上の中間テストとなる、アメリカの中間選挙が終わった。民主党が下院では過半数を奪還したが、上院では共和党が議席を伸ばした。痛み分けとも見えるが、下院での民主党の勝ち方は当初予想されたほど大きくない。
トランプさんが大統領に選ばれた背景として最も大きいのは、格差の拡大だ。格差に不満をもつ人たちがトランプさんを大統領に選んだと言える。アメリカの民主主義、資本主義が健全に機能するためには、この格差の問題を解決することが重要。しかし、トランプさんは今のところ、オバマケアの撤廃を目指す等、格差をむしろ拡大させるような動きだ。
対する民主党にも、格差の問題を解決する政策を打ち出していない。アメリカの民主主義、資本主義が健全に守られることは、世界全体にとっても重要だ。

先日、トランプさんは、イランへの制裁を再開したが、それがロシアや中国をイランに近づけている。キューバについても、トランプさんは、オバマ前大統領が関係を改善させたのに対し、むしろ関係を緊張させている。結果、キューバにロシアが近づいている。約50年前、ケネディ大統領の時のキューバ危機は、当時のソ連がキューバと密接な関係にあったことから起こった。そのような危機が再来しないように注意を払うべきだ。

トランプ現象としてのピッツバーグ事件

ピッツバーグのユダヤ教礼拝所で白人男性が銃を乱射して11人が死亡した事件について、アメリカでは、それがトランプ氏の言動に起因するものかどうかが、大きな議論になっている。トランプ氏のこれまでの過激な言動が、国民の分断や憎悪をあおったのではないかという議論だ。私もそれを懸念する。
トランプ氏は、それをメデイアのせいにし、国民の真の敵はメデイアだと言うが、それには違和感を感じる人が多いと思う。ピッツバーグ事件はメデイアや民主党によって引き起こされたのではなく、トランプ現象だと思う人の方が多いのではないか。
オバマ前大統領等の民主党関係者やメデイアに爆発物を送り付ける事件も起きている。
トランプ氏は、国民の憎しみの感情をあおることによって選挙に勝つという戦略をとっているが、それは世の中を幸せにしていない。むしろ不幸を造り出している。リーダーは希望や夢を語りその実現に向かって努力することにより、社会に幸せをもたらすべきだ。

核廃棄条約の破棄に違和感

トランプ大統領は、米ソの中距離核戦力廃棄条約を破棄する意向を表明したが、これには強い違和感がある。
1987年にレーガン大統領とソ連のゴルバチョフ書記長が調印した条約は、冷戦下で過熱した核戦力増強の流れを変えて軍縮に向かう転機となった条約であり、これを破棄することには、疑問を感じる。
ロシアが守っていないとか、中国が入っていないとかの理由が挙げられるが、それならそれに対処する外交を進めるべきだ。
トランプ政権は本当の意味での外交は上手ではない。粘り強く積み重ねる技を持ち合わせていないようだ。
世界が新冷戦に突入しつつあることを強く感じ、懸念する。

党では選対副委員長

衆議院の拉致問題に関する特別委員長を仰せつかり、党では選対の副委員長を仰せつかりました。

来年夏の参議院選挙に向けて、またその前には春に統一地方選も有りますので、二階幹事長を縁の下で支えられるよう頑張ります。

米中双方の自制を求む

アメリカ🇺🇸と中国🇨🇳が、関税を実際に発動し貿易戦争に至っていることを心底憂慮する。

第二次大戦の一つの主要原因が、保護貿易であったとの認識から、戦後はアメリカご中心となって、自由貿易体制の構築に努めてきたはずだ。

WTOが全会一致制で、なかなか決められないことから、では気の合うもの同士でやろうかということで、TPPあるいは多数の二国間FTAが結ばれている。いわばセカンド・ベストの策だ。そのTPPからもアメリカが抜けたことは、オバマ憎しからの偏った見方と見える。

のみならず、関税の報復合戦となっている様相に、大きな危機感を感じる。

歴史を繰り返してはならない。

パキスタンのイムラン・カーン新首相

もう三十年近くも前に、パキスタンの日本大使館に勤務していた頃、クリケットの名選手として活躍していたイムラン・カーンが、パキスタンで首相に選ばれた。

当時ナワズ・シャリフとかペナジール・ブットーとかが首相で、村岡大使のお供で時々官邸に行った。彼らが苦労していたのが軍との関係だった。アフガニスタン問題もその一環のようなところが有った。

その後、イスラムの宗教勢力が強くなったり、テロも有ったりで、遠くから見ていて、大変だなあと思っていた。

イムラン・カーン選手が率いる党が勝ち彼が首相に選ばれたのは、そんな行きづまり感を打破したいとの気持ちのように思う。

ああ、あのイムラン・カーンが首相になったか…という感慨。

敵味方識別不能?

トランプ大統領には敵味方識別をしっかりやってもらいたい。

EU🇪🇺諸国を敵と呼び、ロシアのプーチン大統領に擦り寄るような言動には、強い違和感を感じる。EUは同盟諸国であり、ロシアはそうでない。

ロシアが2016年のアメリカ大統領選挙に干渉したことは、複数の調査を通じて明らかになっている。ロシアとしては、アメリカが築いてきた戦後秩序を破壊するかのようなトランプ候補を大統領にしたかったのだろう。そしてトランプ大統領はまるでその意に沿うような言動を繰り返してきた。

敵味方識別ができていないのではないか?

アメリカの対中制裁関税発動は間違っている!

トランプ政権は、中国による知的財産権の侵害に対応するためということで、制裁関税を発動するが、これは政策的に大きな間違い。貿易戦争を防ぐべき立場の国が、貿易戦争を引き起こす動きをしていることについて、大変懸念している。

第二次大戦の原因の一つは保護貿易による貿易戦争だった。その教訓で、戦後は自由貿易を進めようということで、ガットをはじめアメリカ主導で世界の秩序をつくってきた。しかし今トランプ大統領はアメリカファーストと言い、保護主義に走っている。いずれ自らも損をする大きな間違いを犯しつつある。アメリカは世界のリーダーとしてのポジションを自ら放棄しつつあるのみならず、世界を不幸にすることになりかねない。日本はそれに引っ張られてはならない。

アメリカにはリーダーとしての意識を取り戻してもらいたい

1.トランプ大統領の高関税による輸入制限を打ち出し、EU、中国等が対米報復関税に踏み切ることを打ち出した。ロシア、インドも報復関税をかける考えを示しているという。

第二次世界大戦は、保護貿易がその原因の一つであったとの反省に基づき、戦後は自由貿易体制を確立しようと、アメリカが主導してGATT、その後はWTOがつくられ、世界秩序はその流れの中にあったといえる。WTOが190カ国以上の国々の全会一致がなければ決定できず、ドーハ・ラウンドが座礁して動きがとれなくなった中、それなら気の合ったもの同士でやろうということで、二国間FTA(自由貿易協定)、TPP(環太平洋経済連携)などの動きにつながった。

しかし、トランプ大統領のTPP離脱にとどまらず、今回の高関税による輸入制限等の動きは、「報復」の連鎖を呼び起こしつつあり、戦後アメリカが主導してつくった自由貿易に向かう世界秩序を崩壊に導きかねない。

自国さえ良ければよいという「アメリカ・ファースト」の考え方は、アメリカが世界のリーダーとしての意識が希薄になったことを表しているのではないか?と危惧するものであり、アメリカにはリーダーとしての意識を少しでも取り戻してもらいたい。しかも、アメリカ・ファーストは、結局はアメリカにとっても得にならず、損することになる。それは歴史がはっきり示している。

2.もう一つ大変危惧するのは、アメリカが国連の人権理事会を離脱を決めたことだ。反イスラエル的であるというのが理由というが、これもアメリカがもはや世界のリーダーではなくなったのではないかとの懸念を強めさせるものだ。

戦後、アメリカが主導して、国連を創設し、加盟国に武力の行使を禁止することによって、戦争をなくそうとの努力を重ねてきた。これも戦後世界秩序の柱の一つだ。確かに、国連は戦争をなくすとのミッションをうまく果たせていない。しかし、他に代替し得る仕組みもなく、国連を大事にする意味は有る。今回のアメリカの離脱の理由は「反イスラエル的」であるというものであり、それはアメリカの中間選挙という国内的な視点である。

3.日本としては、戦後、吉田路線に乗って、安保はアメリカに任せて、日本は経済中心でやっていくとの基本路線できた。それは、アメリカ主導の戦後世界秩序があって成り立ったものでもある。トランプ大統領のアメリカ・ファーストはいろいろな面で影響が大きい。